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患者さんへの伝え方

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歯科衛生士さんがどんなふうに伝えるかによって、患者さんの反応が違ってきます。
ここでは効果的に伝えるための「5つのポイント」をご紹介します。

POINT1

レポートを見せる前に次の質問をし、
患者さんが考えるきっかけを作ります。

  • 歯周病について、どんなイメージをもっていますか?
  • 歯周病って、〇〇さんにも関係があると思いますか?

この質問で患者さんの頭の中にある歯周病の情報や
イメージを把握することができます。

質問の答えについて解説をしたり、答えを正したりしないようにしましょう。

POINT2

レポートを見て考えてもらいます。
読み聞かせてはいけません。
患者さんが黙っているのは、
自分の認識と照らし合わせている時間。
そのとき「これはですね…」と説明を始めるのはNG。

  • いかがですか?
  • 先ほどお話しされていたことと比べて、どうですか?

説明し始めてしまうと、せっかく「なんで?」と思った患者さんの気持ちを消してしまいます。

POINT3

レポートは読まず、ポイントを絞って。説明は以下の3つのみ。

  • 〇〇さんのいまの健康状態は、この3つのイラストを見て下さい
  • どのくらい歯周病になりやすいかというと、……です
  • 今のお口の健康状態は、……です

患者さんの「なんで?」に応えながら、この3つの説明をして下さい。

ひとつひとつ詳しく説明するのではなく、それぞれの話をした後にどんな答えが患者さんから返ってくるのかが重要です。

POINT4

クリニカルレポートの歯のイラストを活用し、
口の中で最も悪い部分はイラストの色で見せます。

  • これを見ると、いちばん悪いところがわかります。
    どこが悪いかわかりますか?
  • この部分に、何か心当たりはありますか?

今の状態とリスクがわかったら、あとは一番気をつけてもらいたいところをお伝えします。
クリニカルレポートの色が変わっている部分を見てもらうと、患者さんが「ここが悪い」と瞬時に理解できます。

原因を把握できているかという確認を含めて「心当たりがないか」聞くと、対策が立てやすくなります。

※レントゲンや口腔内写真を活用するのも効果的です。

POINT5

目標を共有し、前向きな気持ちになってもらいます。

  • どのくらいまで良くなりたいですか?
  • では、〇〇を目指して、いっしょに頑張りましょう

出てきた数値にショックを受ける患者さんもいますが、「これから改善できること」を一緒に考えていきましょう。

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