歯科衛生士さんがどんなふうに伝えるかによって、患者さんの反応が違ってきます。
ここでは効果的に伝えるための「5つのポイント」をご紹介します。
レポートを見せる前に次の質問をし、
患者さんが考えるきっかけを作ります。
この質問で患者さんの頭の中にある歯周病の情報や
イメージを把握することができます。
質問の答えについて解説をしたり、答えを正したりしないようにしましょう。
レポートを見て考えてもらいます。
読み聞かせてはいけません。
患者さんが黙っているのは、
自分の認識と照らし合わせている時間。
そのとき「これはですね…」と説明を始めるのはNG。
説明し始めてしまうと、せっかく「なんで?」と思った患者さんの気持ちを消してしまいます。
レポートは読まず、ポイントを絞って。説明は以下の3つのみ。
患者さんの「なんで?」に応えながら、この3つの説明をして下さい。
ひとつひとつ詳しく説明するのではなく、それぞれの話をした後にどんな答えが患者さんから返ってくるのかが重要です。
クリニカルレポートの歯のイラストを活用し、
口の中で最も悪い部分はイラストの色で見せます。
今の状態とリスクがわかったら、あとは一番気をつけてもらいたいところをお伝えします。
クリニカルレポートの色が変わっている部分を見てもらうと、患者さんが「ここが悪い」と瞬時に理解できます。
原因を把握できているかという確認を含めて「心当たりがないか」聞くと、対策が立てやすくなります。
※レントゲンや口腔内写真を活用するのも効果的です。
目標を共有し、前向きな気持ちになってもらいます。
出てきた数値にショックを受ける患者さんもいますが、「これから改善できること」を一緒に考えていきましょう。